情報処理 PM 試験 午後 2 対策|論文の書き方と頻出テーマ 2026

情報処理プロジェクトマネージャ試験 午後 2(論述式・120 分・A〜D 評価)の論文の書き方を 2026 年最新版で徹底解説。設問ア・イ・ウの字数配分(800 字以内/800〜1,600 字/600〜1,200 字)、合格答案の構成テンプレート、頻出テーマ 10 選、A 評価を取る 5 つの条件、ネタ(プロジェクト設定)の事前準備、2 時間の時間配分、CBT 化後の科目 B-2 試験との対応関係まで網羅。

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論文なんて書いたことがない。何を、どう書けば合格できるのか分からない」——情報処理プロジェクトマネージャ試験の最後の関門、午後 2(論述式)を前に多くの受験者がこう感じます。結論から言えば、午後 2 は 才能ではなく「型」と「事前準備」で突破できる試験 です。理由は明確で、設問が問う構造(プロジェクトの特徴 → 工夫した施策 → 評価と改善)が毎回ほぼ同じであり、あらかじめ用意した自分のプロジェクト設定(ネタ)を、設問に合わせて当てはめるだけ で論文の骨格が完成するからです。

たとえば「進捗遅延が発生したプロジェクトで、あなたはどう対応したか」と問われたとき、ゼロから考えると 120 分では到底書き切れません。しかし「自分が経験(または想定)した進捗遅延案件のリカバリ事例」を 1 つ用意しておけば、設問の言葉に合わせて 2,800 字を埋められます。本記事では、その 論文の書き方・字数配分・頻出テーマ・A 評価の条件・ネタの準備法 を 2026 年最新版で体系化します。試験全体像は柱記事「情報処理 PM 試験完全ガイド」、前段の午後 1 対策は「午後 1 対策|記述式の解答テクニック」を併せてご覧ください。

午後 2 試験の基本仕様|120 分・論述式・A〜D 評価

情報処理 PM 試験の午後 2 は、与えられたテーマに沿って自分のプロジェクトマネジメント経験を 2,800 字前後で論述する 試験です。午前 1・午前 2・午後 1 が「点数(60 点以上)」で合否を判定するのに対し、午後 2 だけは A〜D の 4 段階評価 で採点され、A 評価のみが合格 となります。CBT 移行後は「科目 B-2 試験」と呼称が変わります。

項目内容
試験形式論述式(CBT 後はキーボード入力)
出題数2 問
解答数1 問(受験者が選択)
試験時間120 分(14:30〜16:30 / 従来 PBT)
評価方法A・B・C・D の 4 段階評価
合格基準A 評価のみ合格
採点の前提午後 1 が 60 点未満の場合、午後 2 は 採点対象外
出題範囲シラバス Ver.7.1(プロジェクトマネジメント)

設問の構造|ア・イ・ウの 3 部構成

午後 2 の問題は、リード文(出題テーマの背景説明・約 800 字)に続いて、設問ア・設問イ・設問ウ の 3 つに分かれます。この 3 部構成は毎回同じで、それぞれが論文の「導入・本論・結論」に対応します。

設問問われる内容字数要件論文上の役割
設問アあなたが携わったプロジェクトの特徴・目標800 字以内導入(前提の説明)
設問イ設問ア を踏まえ、工夫した施策・実施した対応800 字以上 1,600 字以内本論(最重要・最大配点)
設問ウ施策の評価・今後の改善点600 字以上 1,200 字以内結論(振り返り)

字数配分の目安

合格答案の標準的な字数配分は 設問ア 800 字・設問イ 1,200 字・設問ウ 800 字=合計 2,800 字 です。最低ラインは合計約 2,200 字(ア 600・イ 800・ウ 600)ですが、各設問の下限ギリギリだと「内容が薄い」と判断されやすいため、やや上振れした 2,800 字前後 を目標にしましょう。

設問最低字数推奨字数想定執筆時間
設問ア600 字800 字20 分
設問イ800 字1,200 字45 分
設問ウ600 字800 字25 分
構想・見直し30 分
合計2,000 字2,800 字120 分

合格論文の構成テンプレート|各設問を 2〜3 ブロックに分解

論文を「ゼロから考える」のではなく、設問ごとに決まったブロック構成に流し込む のが合格者の共通戦略です。以下のテンプレートに自分のネタを当てはめれば、構成で悩む時間がなくなります。

設問ア(800 字)|プロジェクトの特徴

ブロック内容目安字数
① プロジェクト概要業種・システム・規模・期間・体制・自分の役割約 400 字
② プロジェクトの特徴と目標納期・予算・品質の目標、制約条件、設問テーマに関わる特徴約 400 字

設問イ(1,200 字)|工夫した施策

ブロック内容目安字数
① 直面した課題・問題設問テーマに沿った課題の発生状況約 400 字
② 検討と判断複数の選択肢・なぜその施策を選んだかの理由約 400 字
③ 実施した具体的施策誰に・何を・どの順序で実施したかの行動約 400 字

設問ウ(800 字)|評価と改善

ブロック内容目安字数
① 施策の評価定量的成果(納期遵守・コスト削減率 等)+ 定性的評価約 400 字
② 今後の改善点残課題・次回への教訓・自己の成長約 400 字

頻出テーマ 10 選|過去問から見える出題の型

午後 2 の出題テーマは、PMBOK の知識領域(スコープ・スケジュール・コスト・品質・リスク・ステークホルダ・調達・コミュニケーション)と、近年の DX・アジャイル潮流を反映したものに大別されます。過去の出題傾向を整理すると、以下の 10 テーマ が繰り返し問われています。

#頻出テーマ問われる典型パターン
1進捗遅延・スケジュール管理遅延の予兆検知と挽回策、クリティカルパスの再構築
2リスクマネジメント顕在化前のリスク識別と予防策、顕在化後の対応
3品質管理品質目標未達への対応、レビュー・テスト工程の強化
4ステークホルダ・対立解消利害が対立する関係者間の合意形成、期待値調整
5チームのマネジメントメンバーの動機付け、連帯意識の形成、育成
6コスト・予算超過予算超過の予防、コスト削減と品質の両立
7調達・外部委託管理ベンダー選定、委託先の品質・進捗コントロール
8計画段階の工夫不確実性の高いプロジェクトの計画立案
9DX・新技術導入クラウド移行・データ移行・レガシー刷新の推進
10有識者・知見の活用社外有識者・過去事例からの学びを取り込む工夫

準備すべき汎用ネタの組み合わせ

メリット

  • 本番で 2 問のどちらが出ても、いずれかのネタを当てはめられる
  • 1 つのネタを深く作り込むため、設問イの具体性が増す
  • 暗記負担が小さく、午後 1 や午前対策に時間を回せる
  • 進捗遅延・品質・ステークホルダの 3 系統で大半のテーマをカバーできる

デメリット

  • 想定外のテーマ(調達・DX 等)が両問に出ると当てはめにくい
  • ネタが汎用的すぎると「具体性に欠ける」と判断されるリスク
  • ネタ偏重で PM 標準(PMBOK)の知識が抜けると論理が弱くなる

A 評価を取る 5 つの条件|採点者が見ているポイント

IPA の採点講評を読み解くと、A 評価と B 評価以下を分ける基準が見えてきます。要点は 「設問に正確に答え、PM としての主体性を具体的に示す」 ことに尽きます。

条件A 評価の答案B 評価以下に落ちる答案
① 設問要求への適合設問ア・イ・ウ の問いに過不足なく対応設問の一部に答えていない・論点ズレ
② 主体性(自分の工夫)「私は〜と考え、〜を実施した」が明確一般論・教科書的記述に終始
③ 具体性定量データ・固有名詞・行動が具体的「適切に対応した」等の抽象表現
④ 一貫性ア で挙げた特徴が イ・ウ で回収されるア と イ・ウ のプロジェクトが食い違う
⑤ 論述の体裁字数充足・誤字なし・段落構成が明快字数不足・空欄・読みにくい構成

論文ネタ(プロジェクト設定)の事前準備

午後 2 対策の本質は 「本番前にネタを完成させておくこと」 です。実務経験が浅い受験者でも、公開されている合格論文事例・参考書のサンプルを参考に、実在のプロジェクトを土台にした「論文用の設定」を構築 すれば対応できます。

準備すべきネタの構成要素

要素準備内容
プロジェクト概要業種・システム・規模・期間・体制「中堅製造業の生産管理システム刷新、開発費 2 億円、期間 14 か月、要員 30 名」
自分の役割PM / サブ PM、責任範囲「プロジェクトマネージャとして全工程を統括」
進捗遅延系ネタ遅延の発生原因と挽回策「要件追加で設計工程が 3 週間遅延、要員追加と並行作業で挽回」
品質系ネタ品質問題と対応「結合テストで不具合多発、レビュー基準を強化し再発防止」
ステークホルダ系ネタ対立と合意形成「業務部門と情報システム部門の優先順位対立を調整」

2 時間の時間配分|構想 30 分・執筆 90 分

論述式は「書き始める前の構想」が勝負を決めます。いきなり書き出すと途中で論理破綻し、消しゴム(CBT では削除)で時間を失います。最初の 30 分で骨子を固め、残り 90 分で一気に書く のが王道です。

ブロック所要時間やること
問題選択5 分2 問のテーマを見て、用意したネタが当てはまる方を選択
構想・骨子作成25 分設問ア・イ・ウ の各ブロックに何を書くか箇条書き
設問ア 執筆20 分概要(暗記分)+ 特徴・目標
設問イ 執筆45 分課題 → 判断 → 施策の 3 ブロック
設問ウ 執筆20 分評価 + 改善点
見直し5 分誤字・字数充足・設問対応の最終チェック

CBT 化後の科目 B-2 試験との対応関係

令和 8 年度(2026 年度)以降の CBT 方式では、午後 2 は「科目 B-2 試験」と呼称が変わります。IPA 公式アナウンスによれば、試験で問う知識・技能の範囲、出題形式(論述式)、出題数、試験時間に変更はありません

項目従来(PBT)CBT 化後
名称午後Ⅱ科目 B-2 試験
出題数2 問2 問(変更なし)
解答数1 問選択1 問選択(変更なし)
試験時間120 分120 分(変更なし)
評価方法A〜D 評価A〜D 評価(変更なし)
解答方式手書き(鉛筆)キーボードで入力
字数カウント手作業画面で自動表示

よくある質問(FAQ)

Q1. 実務で PM 経験がなくても合格できますか?

A. 可能です。午後 2 は「実在の体験記」ではなく「論述能力の試験」です。公開されている合格論文事例や参考書のサンプルを参考に、PMBOK の知識に基づいた 論理的に筋の通ったプロジェクト設定 を構築できれば、経験の浅さは補えます。ただし、設問イの具体性が問われるため、業界・業務の基礎知識は必要です。

Q2. 論文は丸暗記で対応できますか?

A. 丸暗記は推奨されません。設問アの概要部分(400 字)は暗記が有効ですが、設問イ・ウは出題テーマに合わせて変形させる必要があります。「2〜3 個の汎用ネタ」を理解した上で、設問の言葉に合わせて再構成する のが現実的な戦略です。テーマと噛み合わない暗記論文は「論点ズレ」で B 評価以下になります。

Q3. 設問ア で書いたプロジェクトと、設問イ・ウ の話が食い違うとどうなりますか?

A. 一貫性の欠如として大きく減点されます。設問ア で「中堅製造業の生産管理システム」と書いたのに、設問イ で「金融系の勘定系システム」の話をすると、採点者は「使い回しの論文」と判断します。ア で設定した特徴を イ・ウ で回収する 一貫性が A 評価の必須条件です。

Q4. 定量的なデータはどこまで盛り込むべきですか?

A. 可能な限り盛り込んでください。「納期を 2 週間短縮」「不具合を前回比 40% 削減」「予備費を全体の 10% 確保」のような数値は、論述に説得力と具体性を与えます。数値は実在データである必要はなく、論理的に妥当な範囲で設定した想定値 で構いません。抽象表現より数値の方が確実に評価されます。

Q5. 午後 1 と午後 2、どちらを優先して対策すべきですか?

A. まず午後 1 で 60 点突破の目処を立ててから午後 2 に着手 するのが基本です。午後 1 が 59 点なら午後 2 は採点すらされません。ただし午後 2 はネタ作りに時間がかかるため、午後 1 対策と並行して、汎用ネタの構築だけは早めに着手 しておくと直前期に余裕が生まれます。午後 1 の読解力は午後 2 のテーマ把握にも直結します。

まとめ|午後 2 を最短で突破するための 6 つの結論

情報処理 PM 試験 午後 2 対策の要点は以下の 6 つです。

  • 2 問中 1 問選択・120 分・A 評価のみ合格 の構造を理解し、A だけを狙う
  • ☐ 設問は ア(特徴)→ イ(工夫)→ ウ(評価) の 3 部構成、字数は ア 800・イ 1,200・ウ 800 が目安
  • ☐ 各設問を 2〜3 ブロックに分解 したテンプレートにネタを流し込む
  • 進捗遅延・品質・ステークホルダ の汎用ネタを 2〜3 個、事前に完成させておく
  • ☐ A 評価の鍵は 設問要求への適合・主体性・具体性(数値)・一貫性・体裁 の 5 条件
  • ☐ CBT 化後は タイピング速度 が新たな合否要因、PC で 2,800 字打ち込む練習を組み込む

午後 2 は「型と事前準備で攻略できる、再現性の高い試験」です。論述経験の有無に関わらず、汎用ネタを作り込み、設問の構造に合わせて当てはめる練習を 5〜10 本積めば、A 評価は十分に射程に入ります。これで情報処理 PM 試験の全科目対策が揃いました。

試験全体像の再確認は「情報処理 PM 試験完全ガイド」、前段の記述式対策は「午後 1 対策|記述式の解答テクニック」、午前 2 の過去問演習法は「午前 2 対策|過去問演習の最適解」、難易度・合格率・取得メリットの整理は「情報処理 PM 試験とは?難易度・合格率・取得メリット」をご活用ください。

出典・参考情報