PMP® の試験範囲・出題形式・合格率|PMI 公式情報まとめ 2026
PMP® の試験範囲(People/Process/Business Environment の 3 ドメイン)、180 問の出題形式、合格率の最新動向を 2026 年 7 月改訂を含めて 1 本で整理。受験前に必ず押さえたい数字と構造を PMI 公式情報ベースで解説。
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「PMP® を受けると決めたものの、試験範囲・出題形式・合格率 の全体像が掴めずに学習計画を立てられない」——本記事はそんな方に向けて、PMP® の試験構造を 2026 年 7 月の試験改訂を含めた最新情報 で 1 本に整理しました。結論から言うと、PMP® は People/Process/Business Environment の 3 ドメインから 180 問 が出題され、合格率は 公式非公表(推定 50〜60%台) という構造です。
本記事を読み終えれば、自分が どのドメインに比重を置いて学ぶべきか・どの出題形式に慣れる必要があるか が明確になります。受験準備の全体像は柱記事「PMP® 試験完全ガイド」も併せてご覧ください。
PMP® 試験範囲|3 つのドメイン構造
PMP® の試験範囲は、PMI® が公開している Examination Content Outline(ECO/試験要綱) に定義されています。出題は以下の 3 つのドメイン に区分され、それぞれに「タスク」と「実践課題」がぶら下がる構造です。
| ドメイン | 概要 | 学ぶ範囲のイメージ |
|---|---|---|
| People(人) | チームを率いるリーダーシップ・対人スキル | コンフリクト解決・モチベーション・サーバントリーダーシップ |
| Process(プロセス) | プロジェクト遂行の技術的アクティビティ | スコープ・スケジュール・リスク・調達・品質管理 |
| Business Environment(事業環境) | ビジネス価値・組織戦略との接続 | 戦略整合・コンプライアンス・組織変革・ベネフィット実現 |
3 ドメインは PMBOK® 7th ガイドの 12 原則・8 パフォーマンス領域 とほぼ対応関係にあり、ECO はそのうち「試験で問われる行動」を切り出したものと理解すると分かりやすいです。詳細は柱記事「PMBOK® 7th 完全解説」をご覧ください。
出題比率|2026 年 7 月で大幅変更
各ドメインの出題比率は、2026 年 7 月の試験改訂 で大きく見直されます。執筆時点(2026 年 5 月)の情報をベースに整理します。
| ドメイン | 現行(〜 2026 年 7 月 8 日) | 改訂後(2026 年 7 月 9 日以降) | 変動 |
|---|---|---|---|
| People | 約 42% | 約 33% | −9pt |
| Process | 約 50% | 約 41% | −9pt |
| Business Environment | 約 8% | 約 26% | +18pt |
最大の変化は Business Environment が約 8% から約 26% へと 3 倍以上に拡大 する点です。「PM はチームを回す技術職」から「事業価値を実現する戦略職」へとロールの定義が広がっていることを反映しています。
各ドメインで問われる具体タスク
ECO は各ドメインの下に「タスク」を列挙しています。代表例を抜粋します(網羅ではなくイメージ把握用)。
People ドメインのタスク例
- コンフリクトを管理する
- チームを支援し、エンパワーする
- チームメンバーをトレーニング・メンタリングする
- バーチャル/ハイブリッドチームをコラボレーションさせる
Process ドメインのタスク例
- スコープを計画・管理する
- スケジュールを計画・管理する
- 予算とリソースを計画・管理する
- 品質・リスク・調達・統合変更管理を行う
Business Environment ドメインのタスク例
- 組織戦略と整合する形でプロジェクト価値を実現する
- コンプライアンス要件を評価・対応する
- 外部ビジネス環境の変化を評価する
- ベネフィット実現を支援する
学習教材を選ぶ際は、これらのタスクを 章レベルで網羅している かを確認すると外れを引きにくくなります。
出題形式|180 問・230 分の試験構造
PMP® は コンピュータ試験(CBT) で、自宅受験(OnVUE)または Pearson VUE テストセンターから選べます。試験時間と問題数は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 230 分(休憩 2 回・各 10 分を含む) |
| 問題数 | 180 問(うち 10 問は採点対象外のパイロット問題) |
| 採点対象 | 170 問 |
| 言語 | 英語+日本語等の併記(日本語版を選択可) |
| 受験方式 | OnVUE(自宅オンライン)または Pearson VUE センター |
| 結果 | 受験直後にスクリーン上で合否表示 |
💡 試験時間は 230 分のうち、休憩を含む実質配分 で設計されています。問題 60 問ごとに 10 分休憩 × 2 回がデフォルトで、休憩は任意ですが多くの受験者が活用しています。
5 つの出題形式
設問はかつての「4 択選択」一辺倒ではなく、5 種類の形式 が混在します。
| 形式 | 内容 | 出題比率の目安 |
|---|---|---|
| 多肢選択 | 4 択から 1 つを選ぶ伝統的形式 | 大半(中心) |
| 複数選択 | 複数の正解を選ぶ形式 | 一定数 |
| マッチング(ドラッグ&ドロップ) | 項目を正しい場所に移動 | 数問〜 |
| ホットスポット | 図表・画像の正しい位置をクリック | 数問〜 |
| 限定的な穴埋め | テキストボックスへの入力 | ごく少数 |
ペーパー試験ではなく CBT なので、マウス操作のドラッグ&ドロップ・ホットスポット に慣れていないと時間ロスが発生します。模擬試験を受ける際は、CBT 形式の練習問題を 1 セット以上必ず体験しておきましょう。
1 問あたりの時間配分
220 分(休憩除き)÷ 180 問 ≒ 1 問あたり 73 秒 が目安です。シナリオ型の長文問題は 1 問 2 分かかることもあるので、短文問題で時間を稼ぎ・長文問題に時間を投資 する配分戦略が必要になります。
| 配分パターン | 60 問ごとのペース | 残り時間の使い方 |
|---|---|---|
| 標準ペース | 60 問 / 70 分 | 全問解答後に 10 分見直し |
| 安全ペース | 60 問 / 65 分 | 終盤に余裕を残し、迷い問題に再挑戦 |
| 駆け抜けペース | 60 問 / 60 分 | 余り 50 分で全体見直し(初回受験者は推奨) |
合格率|PMI 公式は非公表
「PMP® の合格率は何 % ですか?」という質問は受験準備で最も多く聞かれます。結論から言えば、PMI® は 2005 年以降、公式な合格率を非公表 にしています。
公開されている数字と最新動向
| 出典 | 発表年 | 数字 | 補足 |
|---|---|---|---|
| PMI® 公式発表 | 2005 年 | 61% | 以後は非公表 |
| 業界調査・受験校発表 | 2010 年代 | 50〜60% 台 | 教育機関の自社受講生データ |
| 2026 年改訂版以降の業界推定 | 2026 年〜 | 約 50% 前後 | Business Environment 比重増による難化観測 |
⚠️ 合格率は 「受験校に通った場合」と「独学」で大きく異なる とされ、公式研修受講者の方が高い合格率を示すデータが多いです。あくまで業界推定値であり、自分の合格可能性を測る指標として絶対視しないのが安全です。
合格判定の仕組み
PMP® は 絶対評価方式ではなく、各設問の難易度を加味した尺度得点(scaled scoring) で判定されます。受験後の結果画面では、ドメインごとに以下 4 段階で表示されます。
| 評価 | 意味 |
|---|---|
| Above Target(AT) | 目標水準を上回る |
| Target(T) | 目標水準に達する |
| Below Target(BT) | 目標水準を下回る |
| Needs Improvement(NI) | 大幅な改善が必要 |
3 ドメインすべてで 「Target」以上が合格目安 と一般的に言われています。AT を 1 つでも含めば確実圏、BT が 2 つ以上あると不合格リスクが高まります。
現行 vs 改訂版の比較
2026 年 7 月の改訂で「何が変わるのか」を簡潔に比較表で整理します。
改訂版(2026年7月以降)の変化点
- Business Environment が約 8% → 約 26% に拡大(3 倍以上)
- サステナビリティ・AI 活用・組織変革の問題が増加
- ステークホルダーエンゲージメント比重がさらに強化
- 事例・シナリオ型・図表問題が中心化
- ECO(試験要綱)のタスク記述が更新
現行版(〜2026年7月8日)で変わらない点
- 180 問・230 分の試験構造は維持
- 3 ドメイン構造(People/Process/Business)は継続
- 受験方式(OnVUE / テストセンター)は変更なし
- アジャイル / ハイブリッド領域は引き続き約半数
- 尺度得点による評価方式は維持
改訂版に向けて学習する場合、Business Environment のタスクを章単位で扱う教材 を選ぶことが第一歩になります。PMBOK® 7th や「Pragmatic Guide to PMP®」など、原則ベース・価値ベースの解説に重きを置いた書籍を中心に据えると効率が上がります。
学習比重の決め方|時間配分の指針
3 ドメインの出題比率と難易度を踏まえた、推奨学習比重を整理します。
現行版を受験する場合(〜 2026 年 7 月 8 日)
| ドメイン | 出題比率 | 推奨学習比重 | 理由 |
|---|---|---|---|
| People | 42% | 35% | 比率高だがケース問題が多く、過去問演習で型を身につけやすい |
| Process | 50% | 50% | 比率最大かつ計算・プロセス知識が必須で時間投資の効率が高い |
| Business Environment | 8% | 15% | 比率は低いが意外な落とし穴になりやすい |
改訂版を受験する場合(2026 年 7 月 9 日以降)
| ドメイン | 出題比率 | 推奨学習比重 | 理由 |
|---|---|---|---|
| People | 33% | 30% | 比率減も基礎としては必須 |
| Process | 41% | 40% | 比率は減ったが PM の根幹で深掘り価値が高い |
| Business Environment | 26% | 30% | 比率急増・新規タスクが多く重点学習が必要 |
学習開始時に「自分は改訂前 / 改訂後 / どちらに当たるか」を 受験予約日から逆算して確定 させると、教材選びがブレません。
まとめ|数字を押さえてから学習を始めよう
PMP® の試験構造は「180 問・230 分・3 ドメイン」が基本軸で、2026 年 7 月改訂で Business Environment が大幅拡大 する点が最大の変化です。合格率は公式非公表ですが、模試で 75% を安定的に取れていれば本番合格圏というのが受験校・現役 PM の共通認識です。
本記事の数字を頭に入れた上で、自分の学習比重と受験日(改訂前 / 改訂後)を確定 し、教材選びに進んでください。
注釈:
- PMP®、PMI®、PMBOK® は Project Management Institute, Inc. の登録商標です
- 本記事の数値(ドメイン比率・問題数・改訂内容等)は執筆時点(2026 年 5 月)の公開情報および PMI® が公開した 2026 年改訂版 ECO を基にしています
- 合格率はあくまで業界推定値であり、PMI® は 2005 年以降公式な合格率を発表していません
- 改訂版試験の正式な仕様は、受験予約前に必ず PMI® 公式サイトおよび最新版 ECO をご確認ください