ガントチャートの作り方|Excel・JIRA・Backlog 別の手順を徹底解説

ガントチャートの作り方を Excel・JIRA・Backlog の 3 ツール別に解説。Excel は条件付き書式での自動描画、JIRA はタイムライン(ロードマップ)、Backlog はガントチャート画面の使い方を手順化し、依存関係の表現・進捗の可視化・ツールの選び方まで、初めてでも迷わない形でまとめます。

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「ガントチャートを作りたいが、Excel・JIRA・Backlog のどれで、どう作ればいいのか分からない」——本記事はその迷いを 1 本で解消します。結論から言えば、小規模・単発なら Excel(条件付き書式で自動描画)、アジャイル開発や大規模なら JIRA(タイムライン)、国産ツールで直感的に回したいなら Backlog(ガントチャート画面) と、ツールはプロジェクトの規模と性質で選ぶのが正解です。なぜなら、ガントチャートの本質は「タスクを時間軸に並べて依存関係と進捗を可視化すること」であり、その目的さえ満たせればツールはどれでもよく、むしろチームの使い慣れと運用コストで決めるべきだからです。

たとえば 10 タスク程度の社内プロジェクトに JIRA を導入すると運用が重すぎ、逆に数百タスク・複数チームの開発を Excel で回すと更新が破綻します。本記事では、まずガントチャートの基本構造を押さえ、続いて 3 ツールそれぞれの作成手順を手を動かす形で解説し、最後に選び方まで整理します。タスクの洗い出し(WBS)がまだの方は「WBS の作り方 完全ガイド」を先に読むと、ガントチャート作成が一気にスムーズになります。

ガントチャートとは|タスクを時間軸に並べた工程表

ガントチャート(Gantt Chart)とは、プロジェクトの作業計画を 横棒グラフ で表した工程表です。縦軸にタスク名・担当者・開始日・期限を並べ、横軸に時間(日・週・月)をとり、各タスクの期間を横棒(ガントバー)で表現します。横棒の長さがそのまま作業期間を示すため、「いつ・何を・誰が・どれくらいの期間でやるか」が一目で分かります。

ガントチャートが力を発揮するのは、タスク同士の依存関係(A が終わらないと B を始められない)と全体の進捗を可視化できる点です。これにより、遅延がどこで発生し、後続作業にどう波及するかを早期に察知できます。

ガントチャートの基本構成要素

どのツールで作る場合も、ガントチャートは次の要素で構成されます。これを押さえておくと、ツールが変わっても迷いません。

要素内容役割
タスク名作業項目(WBS のワークパッケージ)何をやるか
担当者タスクの責任者誰がやるか
開始日・期限タスクの期間いつやるか
ガントバー期間を示す横棒期間の可視化
依存関係タスク間のつながり(矢印・線)順序の制約
進捗率完了度合い(%・色分け)今どこまで進んだか
マイルストーン重要な節目(◆など)中間目標・納期

① Excel でガントチャートを作る|条件付き書式で自動描画

最も手軽なのが Excel です。小規模・単発のプロジェクトや、まず手元で工程感を掴みたいときに向きます。Asana や Backlog のガイドでも紹介されている王道は、条件付き書式でガントバーを自動描画する方法です。

この方法なら、日付を変えるだけでガントバーが自動で伸縮するため、手作業でセルを塗り直す必要がありません。もう一つの方法として「積み上げ横棒グラフ」を応用し、開始日を基準に期間分の横棒を表示する作り方もあります。なお、Microsoft 公式サイトからは無料のガントチャートテンプレートも入手できます。

Excel のメリット

  • 追加コストなしで今すぐ始められる(多くの企業に導入済み)
  • レイアウトを自由にカスタマイズできる
  • 小規模・単発プロジェクトなら十分実用的
  • テンプレートが豊富で学習コストが低い

Excel のデメリット

  • タスクが増えると更新・メンテナンスが重くなる
  • 依存関係や自動再計算が弱く、遅延の波及を追いにくい
  • 複数人での同時編集・進捗共有に向かない
  • 数式が壊れると気づきにくい

② JIRA でガントチャートを作る|タイムライン/ロードマップ

JIRA(Atlassian)はアジャイル開発で広く使われるツールで、タイムライン機能がガントチャートに相当します。エピックやストーリーを時間軸に並べ、依存関係を線で結んで作業順序を可視化できます。

単一チームの作業可視化はタイムラインで足りますが、複数チーム・複数プロジェクトをまたぐ大規模な計画には、Jira Premium で使える Plans(Advanced Roadmaps/高度なロードマップ) が適します。会社全体のイニシアチブまで作業をまとめ、リソース最適化やリリース日程のスケジューリングを支援します。

③ Backlog でガントチャートを作る|国産ツールの直感操作

Backlog(ヌーラボ製)は国産のプロジェクト管理ツールで、課題管理とガントチャートが統合されています。課題に開始日・期限日を設定すると、上部の日付に合わせて課題カード(バー)が自動で伸び、猶予が一目で分かります。

Backlog はガントチャート機能を継続的に強化しており、新しいガントチャートでは 課題クリックでサイドパネルに詳細表示複数課題のスケジュール一括更新表示期間の複数年への拡張「日・週・月」に加えた「四半期」表示といった改善が加えられています。日付未設定の課題もガントチャート画面上で操作・設定変更できます。

3 ツール比較|どれを選ぶべきか

最後に、3 ツールを規模・特性で比較します。ツールは「機能の多さ」ではなく「プロジェクトに対する過不足のなさ」で選ぶのが鉄則です。

観点ExcelJIRABacklog
向く規模小〜中(単発・社内)中〜大(開発・複数チーム)小〜中(チーム協働)
依存関係・自動再計算弱い強い
同時編集・進捗共有弱い強い強い
学習コスト低い高い低〜中
コスト既存ライセンス内有料(規模で増加)有料(国産・日本語サポート)
こんなときにまず手元で工程感を掴むアジャイル開発・大規模直感操作で課題と一体運用

よくある質問(FAQ)

Q. ガントチャートとWBSはどちらを先に作りますか? WBS が先です。WBS でタスクを漏れなく洗い出してから、それを時間軸に並べてガントチャートにします。順序を逆にすると、ガントチャートにタスクの抜け漏れがそのまま残ります。

Q. 無料でガントチャートを作るには? Excel(または Google スプレッドシート)の条件付き書式を使えば、追加コストなしで作れます。Microsoft 公式の無料テンプレートも利用できます。

Q. 作っても更新されません。どうすれば? 更新が止まる最大の原因は「更新コストの高さ」です。タスクが多いなら、ドラッグで期間調整でき自動再計算が効く JIRA・Backlog に移行すると、更新が定着しやすくなります。週次の進捗会議で更新する運用ルールも有効です。

まとめ|ガントチャートは「目的を満たす最小のツール」で作る

ガントチャートの作り方は、Excel なら条件付き書式での自動描画、JIRA ならタイムライン(大規模は Advanced Roadmaps)、Backlog ならガントチャート画面のドラッグ操作 という 3 通りに整理できます。どのツールでも本質は「タスクを時間軸に並べ、依存関係と進捗を可視化する」ことであり、選ぶ基準は機能の多さではなくプロジェクトの規模・性質に対する過不足のなさです。まず WBS でタスクを洗い出し、規模に合ったツールで時間軸に展開する——この順序を守れば、更新され続ける生きた工程表が作れます。


注釈:

  • 各ツールの機能・プラン・画面構成は執筆時点(2026 年 7 月)の情報です。最新の仕様は各公式サイトをご確認ください
  • JIRA®、Backlog® は各社の登録商標/商標です

出典・参考情報

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